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蛍光灯の製造終了(2027年)とLED化のポイント・補助金まとめ
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2025/12/24
1. 蛍光灯の製造終了とLED化の背景
蛍光灯は、国際的な環境規制である「水銀に関する水俣条約」によって水銀使用製品の段階的廃止が決定されており、2027年末までに製造・輸出入がほぼ終了する予定です。これにより、今後は市場での入手がさらに難しくなることが確実視されています。
代替となるLED照明は、省エネ性・長寿命・維持コスト低減など多くの利点を持ち、オフィスや店舗を中心に急速に普及が進んでいます。本記事では、蛍光灯からLEDへ交換する際に知っておきたい基礎知識と注意点をわかりやすく解説します。2. 製造中止になる蛍光灯の種類
2027年末の製造終了に向け、廃止対象となる蛍光灯の種類が経済産業省より公表されています。直管形・環形・コンパクト形など、オフィスで一般的に使用される蛍光灯が広く対象です。
参照:経済産業省
3. LEDへ交換することで得られるメリット
蛍光灯からLEDへ交換すると、電気代削減やメンテナンス負荷の軽減など、企業にとって大きなメリットがあります。単に照明を新しくするだけではなく、長期的なランニングコストの削減につながる点が特に重要です。
LEDは蛍光灯より消費電力が少なく、熱の発生も抑えられるため、照明を長時間使うオフィスほど効果を実感しやすくなります。1.電気代の削減(消費電力が大幅に少ない)
LEDは蛍光灯と比べて約半分以下の消費電力で同等の明るさを確保でき、年間の電気代を大幅に削減できます。照明点灯時間が長いオフィスや店舗では、年間で数万円〜数十万円規模の削減効果が期待できます。
また、発熱量が少ないため空調負荷を軽減でき、間接的な電力削減にもつながります。2.LEDの長寿命によるメンテナンスコスト削減
LEDは蛍光灯と比べて約2〜5倍の寿命があり、交換頻度を大幅に減らせます。
・高所照明の交換作業が減る
・業者への依頼頻度が低下
・管理部門の作業負担軽減
特に大型オフィスや天井が高い施設では、作業コストや安全リスクの低減にもつながります。4. LEDへの交換方法と注意点
蛍光灯からLEDへ交換する際は、「ランプのみ交換できる場合」と「器具ごとの交換が必要な場合」があるため事前確認が重要です。
近年は工事不要タイプのLEDも普及していますが、器具の年式・安定器の種類・適合性を確認せずに交換すると、点灯不良や故障・発熱の原因になることがあります。
特に、使用年数が10年以上の器具や埋め込み型照明は、安定器の劣化や放熱性の問題が起きやすく、器具ごとLED化する方が安全で長期的なメリットがあります。
オフィス照明は台数も多く安全性が重要なため、専門業者による点検・工事を前提に検討することが最も確実です。5. オフィスでLED化を進める際の具体的なステップ
蛍光灯の製造終了が近づく中、「どのタイミングで、どんな手順で進めるべきか」と悩む企業が増えています。以下のステップがLED化導入の基本となります。
1.現状の蛍光灯使用状況を調査する
まず、オフィス内で蛍光灯がどれだけ使用されているか把握します。
調査ポイント
・数量(何本あるか)
・種類(直管形・環形・コンパクト形など型式も含む)
・稼働時間(点灯している時間帯・利用頻度)
・寿命の把握(交換時期・劣化状態)使用エリアのリスト化も重要で
・来客エリア
・会議室
・執務室
・通路・バックヤード
など、優先順位をつけることで効率的なLED化が可能になります。2.早めにLED化の計画を立てる(2027年問題対策)
蛍光灯は年々供給量が減少しており、早めのLED化計画がコスト面・調達面で有利になります。
注意すべきポイント
・蛍光灯の供給不足(市場価格の上昇が既に進行)
・設置工事の予約が取りづらくなる可能性
・年間の電力削減効果が大きい製品の選定6.LED照明導入時に押さえたいコストと税制優遇制度の例
LED照明は初期費用がかかるものの、電気代削減効果が大きいため、長期的には投資メリットの高い設備です。さらに、国の税制優遇を活用すれば導入時の負担を抑えられます。
1.初期費用とランニングコストの試算(導入効果を可視化)
試算を行う際は、購入費用だけでなく、以下のようにランニングコストまで含めて比較することが重要です。
・購入費用(LED本体・器具交換費用)
・電気代削減額(年間削減額 × 年数)
・メンテナンスコスト削減(交換頻度低下による工事費減)
・導入費の回収期間(ROI計算)
LEDは蛍光灯と比べて寿命が2〜5倍のため、交換作業・工事依頼の回数が減る点も大きなコストメリットです。2. LED導入で活用できる主な税制・補助金の例(2025年)
LED照明は、補助金や税制優遇をうまく活用することで、初期費用を大幅に抑えながら、省エネ効果の高いオフィス環境を実現できます。
予算がなくなり次第終了となる制度も多いため、LED導入を検討している企業は早めの確認がおすすめです。本記事で紹介している制度は、LED導入時に活用できる可能性がある主な補助金・税制の一部です。制度内容は年度ごとに変更されるため、詳細や最新情報は必ず各制度の公式ホームページをご確認ください。中小企業経営強化税制(全国)
LED導入費を即時償却、または10%の税額控除が可能です。
工事費を含む設備投資全体が対象となり、初期負担を大きく軽減できます。
公式サイトはこちらみやぎ二酸化炭素排出削減支援事業補助金(宮城県)
LEDを含む省エネ設備の導入費用を補助する制度です。
毎年多くの企業が活用しており、省エネ化を後押しする代表的な県制度です。
公式サイトはこちら仙台市 温室効果ガス削減設備導入支援補助金(仙台市)
市内事業者を対象に、LED・空調・断熱改修などの省エネ設備導入を支援する補助金です。
人気が高く、申請開始後に早期終了する場合もあります。
公式サイトはこちら3. LED照明を長く使うためのメンテナンス
LEDは寿命が長いとはいえ、汚れや熱がこもると性能が低下します。
長く安定して使うために以下を推奨します。
・器具のカバー・ランプ表面の定期清掃
・放熱スペースを確保する配置
・点灯・消灯の頻繁な繰り返しを避ける
正しい運用を行うことで、LEDの寿命を最大限引き出し、照明の品質を維持できます。まとめ:蛍光灯からLEDへの交換で実現する省エネと快適性
蛍光灯の製造・輸出入が2027年末に終了する見通しの中で、LEDへの切り替えは今後のスタンダードとなる選択肢です。LEDは省エネ性・長寿命・メンテナンス性に優れ、オフィス全体の電力使用量や維持コストを大幅に削減できる点が最大のメリットです。
また、蛍光灯の供給が縮小していくことを踏まえると、安定した調達ができるうちに計画的に切り替えを進めることが重要です。国や自治体が用意している税制優遇や補助金を活用すれば、初期費用を抑えながら効率的にLED化を推進できます。
導入の際は、安全性や器具の適合性を確認しつつ、自社の照明環境を見直すことで、より快適で生産性の高いオフィスづくりが実現します。将来のコストとリスクを見据え、最適なタイミングでLED化へ移行していくことが、これからの企業に求められる重要な取り組みといえるでしょう。
カテゴリー:内装工事
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