エントランス・受付は、オフィスづくりにおいて「会社の第一印象」を左右する重要なスペースです。
来訪者や就活生が最初に目にする場所だからこそ、企業イメージを的確に伝える工夫が求められます。
本記事では、エントランスに必要な要素と、印象づくりに役立つデザイン例をご紹介します。
オフィスエントランスを構成する基本要素
① エントランスサイン|第一印象を決める最重要ポイント
多くのオフィスエントランス事例で必ず見られるのが「サイン」の設置です。
企業の社名プレートやロゴサインは、来訪者に会社の所在を伝えるだけでなく、
企業イメージを印象づける重要な役割を担います。
1.印刷サイン
社名やロゴマークをアクリル板や金属板(アルミやステンレスなど)に直接印刷するサインです。
ポピック(飾りビス)や強力両面テープで壁面などに取り付けます。
制作費・取り付け費が比較的安価であることが特徴。
| アクリル板(白)に印刷 | アクリル板(透明)に印刷 | 金属板に印刷 |
|---|---|---|
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2.カッティングシートサイン
耐候性に優れた粘着剤付きの塩ビ製フィルムシートを「カッティングシート」といいます。
これを文字やロゴマークの形に切り抜き、壁面やガラス面に貼り付けて施工するサインです。
印刷よりも文字の輪郭がはっきり見えるのが特徴で、複数色のシートを組み合わせるデザインも人気です。
| 壁面に貼り付け | 壁面に貼り付け(2色) | ガラス面に貼り付け |
|---|---|---|
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3.切り文字サイン
文字やロゴマークの形に切り抜かれたアクリルやアルミ、ステンレスなどによるサインです。
3~5mm厚の立体的なデザインで、照明でサインを照らすことで陰影を楽しむことができます。
壁面に直接貼り付ける「ベタ付け」が一般的ですが、背面にピンを打ち付けて取り付ける「浮かせ付け」も人気です。
| ベタ付け(アクリル製) | ベタ付け(ステンレス製) | 浮かせ付け |
|---|---|---|
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② 受付カウンター|来客対応スタイルに合わせて選ぶ
オフィスエントランス事例では、来客対応の方法に応じてさまざまなタイプの受付カウンターが採用されています。
1.対面のやりとりには「有人カウンター」
受付での対面対応が多い場合は、有人カウンターが適しています。
立ったまま対応するならハイタイプ、着座対応が必要な場合はロータイプを選ぶのが一般的です。
2.対面不要なら「無人カウンター(インフォメーションカウンター)」
内線電話や呼び鈴による受付を想定する場合は、無人カウンターが適しています。
コンパクトで省スペースに設置でき、来客対応をシンプルにしたいオフィスで多く採用されています。
3.「電話台」や「ウォールシェルフ」で代用も可
エントランスがコンパクトな場合や、装飾を抑えた内装にしたい場合には、
電話台やウォールシェルフで受付機能を代用するケースもあります。
③ 呼び出し方法|オフィス規模に応じた選択
来訪者がスムーズに担当者とつながれる仕組みも、
エントランス設計では欠かせない要素です。
オフィスの規模や運用体制に合わせて、
適切な呼び出し方法を選びましょう。
1.内線電話で呼び出し
内線電話は最もオーソドックスな呼び出しツールのひとつです。
一般的な運用方法としては「社員や部署別の内線番号が掲載されたリストを掲示し、訪問先の担当者を直接呼び出してもらう方法」と、「受付専用の内線番号のみを示し、担当スタッフが取り次ぐ方法」とがあります。
2.「受付システム」で呼び出し
来訪者がタブレット端末を操作して担当者を呼び出す「受付システム」は、従業員数の多いオフィス(100名規模)を中心に人気を集めています。
ビジネスチャットや専用アプリケーション、SMSなどで直接担当者に来客が通知されるしくみで、取り次ぎのために本来の仕事を中断しなくて済むことや、来客履歴をデータとして残せることなどがメリットです。

3.「呼び鈴」で呼び出し
少人数のオフィスでは、呼び出しベルを使うのも一般的です。
内線電話や受付システムと比べて安価であることが一番のメリットです。
④ グリーン|空間の印象をやわらげる演出要素
エントランス事例の中には、観葉植物を取り入れることで空間全体の印象をやわらかく演出しているケースも多く見られます。
ナチュラルで親しみやすい雰囲気づくりに効果的です。
⑤ 待合いイス|来客対応の快適性を高める
エントランスに十分なスペースがあるなら、お客様をお待たせするためのイスがあっても良いかもしれません。
ソファやミーティングチェア、スツールや丸イスなど、選択肢は様々です。
そのまま簡単なミーティングや商談を行えるように、テーブルを配置している会社もあります。
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成功するオフィスエントランス設計のポイント
ここまで基本要素をご紹介してきましたが、
実際のエントランスづくりでは配置や動線、素材選びなど
複数の視点から総合的に検討することが重要です。
①動線計画
エントランスは、初めて訪れるお客様が必ず通る場所です。
入り口付近に障害物を置いたり、サインが見づらい場所にあったりすると、来訪者にストレスを与えかねません。
スムーズに受付まで誘導できるよう、通路幅やカウンター位置、呼び出しツールの設置箇所を考慮してきちんと動線計画を立てましょう。
②ブランディング要素
エントランスは企業のアイデンティティを端的に伝える場でもあります。
サインやロゴ、カラーリング、マテリアルの選定などにより、「自社らしさ」を表現することが可能です。
来訪者が一目で「この会社らしい」と感じられる内装を目指しましょう。
施工事例|エントランスサイン工事
オフィスエントランスをリニューアルした事例です。造作壁を建て、企業ロゴマークのカラーでもあるブルーとホワイトを基調として、壁紙・間接照明・サインの取付、タイルカーペットの敷設などを行いました。水平に走るブルーの間接照明が特徴的で目を引くデザインとなっています。
③照明・素材選び
光の強さや色味、壁面や床材のテクスチャも、空間の印象に大きく影響与えます。
例えば、白を基調とした明るい空間は清潔感や知的な雰囲気を演出でき、木目やファブリックを用いると温かみのある空間になります。
企業が求めるイメージに合った素材・照明を選びましょう。
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④機能性と快適性の両立
受付カウンターや呼び出しツール、待合いイスなど、実務的な要素も忘れてはいけません。
利用頻度や来客数を想定し、必要な機能を過不足なく組み込むことで、来訪者だけでなく社員にとっても利用しやすいエントランスとなります。
これらのポイントを押さえることで、単なる「玄関口」ではなく、自社の価値観やサービス精神が凝縮されたエントランス空間を実現することができます。
イメージ別 エントランスのデザイン例4選
ここでは、オフィスエントランスの内装計画時に参考となるデザインイメージ例をご紹介します。
来社したお客様にどのような企業イメージを感じてもらいたいかを軸に、代表的な4つのテイストに分けてまとめました。

1.インテリジェンス(知的)なイメージ
モノトーンを基調としたシンプルなデザインです。
「堅実さ」や「高い技術力」を印象づけたい企業に向いています。
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組み合わせ例 |
2.シックなイメージ
ダークブラウンを取り入れた高級感のあるデザインです。
「歴史」「信頼感」「質の高いサービス」を演出したい場合に適しています。
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組み合わせ例 |
3.ポップなイメージ
カラフルで明るい印象のデザインです。
「先進性」や「柔軟な社風」を伝えたい企業におすすめです。
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組み合わせ例 |
4.ナチュラルなイメージ
アースカラーを基調とした、やさしく親しみやすいデザインです。
来訪者に安心感やリラックスした印象を与えたい場合に向いています。
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組み合わせ例 |
まとめ
会社の顔であり、社風を象徴する場でもあるエントランス。
今回ご紹介した「必要なもの」や「デザインサンプル集」をご参考に、スペース・コストを考慮しながら、御社ならではの素敵なエントランス空間を作ってみてください。
















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