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オフィスの間仕切り・パーテーションの種類と選び方|比較表付き
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2026/04/23

オフィスの間仕切りは、種類によって「防音性・コスト・デザイン性」が大きく変わります。
本記事では、代表的なパーテーションの種類と、それぞれの特徴・選び方をわかりやすく解説します。もくじ間仕切り・パーテーションの種類
①造作壁(LGS壁:軽量鉄骨下地)

造作壁(LGS壁)は、軽量鉄骨(LGS)で下地を組み、石膏ボードを貼って仕上げる施工方法です。
遮音性が高く、会議室や応接室など独立した空間に適しています。
最大の特徴は、自由度の高さです。
部屋のサイズや形状に合わせて設計でき、クロス・塗装・木材・タイルなど、仕上げも幅広く選べるため、デザイン性の高い空間づくりが可能です。
ただし、固定式のため移転時に再利用できない点には注意が必要です。②スチールパーテーション

スチールパーテーションは、スチールパネルと石膏ボードを組み合わせた構造で、表面がフラットに仕上がるのが特徴です。
遮音性に優れ、会議室や役員室など機密性が求められる空間に適しています。
耐久性・耐火性・遮音性のバランスが良く、機能面でも優れています。
仕上げにダイノックシートを貼ることで、内装デザインに合わせることも可能です。③ガラスパーテーション

ガラスパーテーションは、ガラス素材を用いた間仕切りで、視線を遮りすぎず開放感を確保できるのが大きな特徴です。
ミーティングスペースやエントランスなど、「見せる空間」によく採用されます。
透明ガラスだけでなく、すりガラスや強化ガラスなど用途に応じた選択が可能です。
また、防音性を高めたい場合は、2重構造のダブルガラスを採用するケースもあります。④アルミパーテーション

アルミパーテーションは、アルミフレームにパネルをはめ込むタイプの間仕切りです。
軽量で施工がスピーディーなため、比較的低コストで短期間に設置でき、執務エリアやバックヤードに適しています。
安価に導入出来るため、オフィス空間ではベーシックな商品になります。
ただし、スチールタイプと比較すると、遮音性や耐火性はやや劣る傾向があります。⑤スライディングウォール(移動間仕切)

※画像引用:小松ウォール工業
スライディングウォールは、天井のレールに沿って移動する可動式の間仕切りです。
空間を「仕切る・開放する」を柔軟に切り替えられるため、会議室や多目的スペースに最適です。
素材はスチール・アルミ・ガラスなどから選べ、用途に応じた設計が可能です。
1つの空間を用途ごとに使い分けたい場合に有効です。⑥ローパーテーション

※画像引用:コクヨ株式会社
ローパーテーションは、デスク周りや執務スペースで使用される高さの低い間仕切りです。天井までの間仕切りと異なり、簡易的に空間を区切ることができ、レイアウト変更にも対応できます。
視線を遮る簡易的な仕切りとして、執務スペースのゾーニングや作業スペースに適しています。
ただし、天井までの間仕切りと比べると遮音性は低く、音漏れ対策には不向きです。間仕切り・パーテーションの比較表
間仕切り・パーテーションは種類によって特徴が異なり、用途に応じて適したものを選ぶことが重要です。主な違いを一覧でまとめました。
種類 高さ 遮音性 工期 コスト 特徴 造作壁(LGS) 天井まで ◎ 長い やや高い 完全個室・デザイン自由 スチールパーテーション 天井まで ◎ 中 標準 会議室・役員室向き ガラスパーテーション 天井まで ◯ 中 やや高い 開放感・意匠性が高い アルミパーテーション 天井まで △ 短い 安い コスト重視・施工が早い スライディングウォール 可変 ◯ 中 高い 空間を柔軟に変更できる ローパーテーション 腰高程度 × 不要 安い 簡易的な仕切り・執務向き 間仕切り工事で注意すべきポイント
注意すべきポイントは①遮音性能 ②天井設備 ③工事に伴う騒音と施工時間の制約 ④レイアウト変更や将来の移設可否 ⑤動線・使い勝手への影響 です。
①遮音性能
騒音レベル(dB)の目安
音の大きさはデシベル(dB)で表され、数値が大きいほど騒音が大きくなります。
オフィスの間仕切りを検討する際は、どの程度の音を遮りたいかを把握することが重要です。dB 音の大きさの目安 音の例 体感 100 きわめてうるさい 電車通過時の高架下、地下鉄構内 会話困難 90 非常にうるさい カラオケ店内、犬の鳴き声 大声で至近距離のみ会話可 80 うるさい 電車内、サイレン音 かなり大きな声 70 やや騒がしい 騒がしいオフィス、車内 大きな声 60 普通 日常会話、店内 普通の声 50 やや静か 静かなオフィス 小さな声 40 静か 図書館、住宅地 ささやき声 30 非常に静か 深夜の郊外 小さなささやき声 20 きわめて静か 雪の降る音 小さな寝息 会話レベルと遮音の関係
一般的に、オフィスでの会話は約60dB程度とされています。
そのため、パーテーションの遮音性能が30dB前後の場合、「音の存在は感じるが、会話の内容は聞き取りにくい」レベルになります。
会議室や打ち合わせスペースなどでは、この遮音レベルを一つの目安とします。パーテーション別の遮音性能の目安
一般的な目安として、日本パーテーション工業会では、間仕切りの遮音性能について以下の参考値が示されています。
種類 遮音性能(500Hz) スチールパーテーション 30dB前後 アルミパーテーション 15dB前後 スライディングウォール 36dB前後 ※標準的な仕様における目安であり、実際の遮音性能はパネル構造や内部材、施工条件で大きく変動します。
より高い遮音性能を確保するためには
遮音性能を高める主な方法は以下の通りです。
- 造作壁(LGS壁):グラスウールの充填や遮音シート・遮音ボードの併用
- スチールパーテーション:内部にグラスウールなどの吸音材を充填する
- ガラスパーテーション:2枚構造のダブルガラスを採用する
特に会議室や役員室など、音漏れを防ぎたい空間では、遮音性能を重視します。
②天井設備
オフィスの天井には、空調や照明、感知器、スプリンクラーなどの設備があります。
パーテーションの位置によっては移設が必要になるため、事前確認が重要です。
特にスプリンクラーや感知器は法令に関わるため注意しましょう。
設備移設を避ける場合は、「ランマオープンタイプ」の採用も検討されます。③工事に伴う騒音と施工時間の制約
間仕切り工事では、床や天井への固定作業により大きな音が発生します。
また、ビルによっては工事時間が「平日夜間のみ」「土日限定」など制限される場合があります。
そのため、希望通りのスケジュールで進められないケースもあるため注意が必要です。
余裕を持った工程計画と、事前のビル管理会社への確認が重要です。④レイアウト変更や将来の移設可否
間仕切りには、移設可能なものと固定されるものがあります。
- 造作壁(LGS壁) → 移設不可
- パーテーション → 移設可能(種類による)
将来的にレイアウト変更やオフィス移転の可能性がある場合は、可動性や再利用性も考慮して選定することが重要です。
⑤動線・使い勝手への影響
間仕切りを設置することで、オフィスの動線や使い勝手が大きく変わります。
例えば、- 通路が狭くなる
- 出入口の位置が使いづらくなる
- 人の流れが滞る
といった問題が発生する可能性があります。
設置後の使い勝手をイメージしながら、レイアウトを検討することが重要です。間仕切り・パーテーションの導入手順
間仕切り・パーテーションは一度設置すると簡単に変更できないため、事前の計画が重要です。ここでは、導入までの基本的な流れをご紹介します。
①設置目的を明確にする
まずは、間仕切りを設置する目的を整理します。
- 会議室をつくりたい
- 音漏れを防ぎたい
- セキュリティを高めたい
など、目的によって最適なパーテーションの種類や仕様は異なります。
特に遮音性やデザイン性など、重視するポイントを明確にしておくことで、スムーズに選定が進みます。②レイアウト設計・オフィスデザイン
間仕切りの設置する際では、目的に応じたレイアウト設計が重要です。
特に空調や照明、スプリンクラーなどの天井設備との位置関係には注意が必要で、場合によっては移設が発生します。
そのため、事前の現地確認と無理のない計画が欠かせません。
また、動線や使い勝手も踏まえ、通路幅や出入口の位置を含めて全体バランスを整えることが重要です。
デザイン性を重視する場合は、パースで完成イメージを確認すると安心です。③間仕切り・パーテーション設置工事の実施
工事日程については、ビルごとに定められている施工可能時間に従う必要があります。
特に間仕切り工事は音が発生するため、夜間や休日に限定されるケースもあります。
施工当日は、パーテーションの設置作業に加え、必要に応じて電気工事が行われることがあります。
スイッチやコンセントの位置もこのタイミングで調整されることが一般的です。まとめ 用途に合った間仕切り選びが重要
間仕切り・パーテーションは、種類や仕様によって性能や使い勝手が大きく異なります。
遮音性やデザイン性、コストなど、何を重視するかによって最適な選択は変わるため、設置目的を明確にしたうえで検討することが重要です。また、天井設備との干渉や動線、将来的なレイアウト変更なども考慮し、総合的に判断する必要があります。
特に会議室や打ち合わせスペースなど、用途が明確な場合は、必要な遮音性能や仕様を事前に整理しておくことで、失敗のない計画につながります。
ご希望のレイアウトや用途に応じて最適な間仕切りをご提案いたします。お気軽にご相談ください。
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