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【2025年版】OAフロアの種類と選び方をわかりやすく解説!
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2025/08/05
オフィスや店舗のリニューアル時に、よく耳にする「OAフロア」。
これは、床下に配線スペースをつくることで、電源コードやLANケーブルなどをすっきりと収納できる構造の床のことを指します。
OAフロアと一口に言っても、素材・施工方法・機能によっていくつかのタイプに分かれています。
どのタイプを選ぶべきかは、用途やオフィスの状況によって異なります。この記事では、「どう選べばいいのか?」というポイントとあわせて、主要な工法タイプとその特徴について、わかりやすく解説します。
OAフロアの2タイプ
OAフロアには主に2タイプがあります。
①置敷タイプ
- ●特徴:パネルを 直接床に置き敷き詰めるタイプ。 高さは固定で 調整不可。
- ●素材例:樹脂やプラスチック製パネル、コンクリート複合もある。
- ●耐荷重:2000N〜5000N(200〜500kg/㎡)タイプあり
②支柱タイプ(床高調整式)
- ●特徴:スチール製・樹脂製の支柱で高さ調整が可能なタイプ。
- ●素材例:パネル芯材にはパーチクルボード・ウッドコア・モルタル充填等があり、
施工性や耐荷重が異なる - ●耐荷重:3000N〜5000N(300〜500kg/㎡)以上
メリットデメリットは以下のとおりです。
OAフロアの選び方
OAフロアを選ぶ際のポイントは、オフィスの使い方や設置する機器・家具の重さ、必要な配線量を基準に検討しましょう。
また、施工期間や工事にかかるコストも重要な判断材料になります。
ここでは、適切なフロアタイプを選ぶための主な基準をご紹介します。
①コストと施工期間
一般的に、置敷タイプは工期が短く、スピード重視の現場に向いています。
一方で、支柱タイプは調整性や耐久性に優れますが、その分施工期間が長くなる傾向があります。コスト面では、OAフロアの工法や素材により価格が大きく変わります。【施工期間】短い ←
→ 長い置敷タイプ
支柱タイプ【コスト】安い ←
→ 高い置敷タイプ
支柱タイプ
②配線方法・配線収納容量
項目 置敷タイプ 支柱タイプ 配線方法 パネル下の隙間にケーブルを通す 床下空間に自由にケーブルを配線 配線収納量 少ない(太いケーブルには不向き) 多い(複雑な配線にも対応) 配線の自由度 低い(レイアウト変更に弱い) 高い(将来の変更にも対応)
③耐荷重
OAフロアがどれくらいの重さに耐えられるかを「耐荷重」といいます。
この値は「N(ニュートン)」で表され、約10N ≒ 1kgと覚えるとわかりやすいです。たとえば、5,000Nの耐荷重であれば、1枚のパネルが約500kgの重さに耐えられる計算です。
【事務所でよく使う耐荷重の目安】- 2,000N(約200kg/㎡)
→ 一般的なデスク・チェアのみの場合に適しています。 - 3,000N(約300kg/㎡)
→ 書庫や金庫、コピー機など重量物がある場所にピッタリ。 - 5,000N(約500kg/㎡)
→ サーバールームや非常に重い機器が設置される場所向け。
※耐荷重が不足していると、床の沈みやパネルの破損につながる恐れがあります。
④材質
OAフロアに使われる材質には主に「プラスチック」「コンクリート」「金属」があります。
重さ・価格・耐久性・歩き心地・音の響きやすさなどに違いがあるため、
使用場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。■ プラスチック製(樹脂製)- 軽くて安価。扱いやすく、施工もしやすい。
- 接着剤やビス止めが不要なタイプが多く、後からパネル交換も簡単。
- ※耐荷重は低めなので、重量物が多い場所には不向き。
- 歩くとフワフワした感覚で、足音が響きやすい。
<向いている場所>
小規模オフィス・会議室・来客が少ない場所■ コンクリート製- しっかり重くて安定感あり。歩いた時の感覚が通常の床に近い。
- 資材費や処分費がやや高め。撤去時には産廃扱いとなり、費用がかかる。
- パネルが重いため、交換時に配線を傷つけるリスクあり。慎重な作業が必要。
<向いている場所>
書庫・応接室・人がよく通るエリア■ 金属製(スチール・アルミ)- 軽くて丈夫。耐久性があり、再利用しやすい。
- アルミ製は静電気対策・放熱性に優れ、ハイスペック環境向き。
- 歩行感も良好で、コンピュータールームや機械室での採用実績が多い。
<向いている場所>
サーバールーム・精密機器を扱うエリア信頼できる製品を見分ける方法は?
OAフロアを導入するときは、公的な認証を受けている製品を選ぶのが安心です。以下のような制度があります。
◆ JAFA性能評価認証制度(フリーアクセスフロア工業会)
- 「このOAフロアは、きちんとした性能があります」と第三者がチェックしてくれる制度。
- 強度や使いやすさなどの基準を満たしている製品にだけ与えられます。
◆ 建築材料・設備機材等品質性能評価(公共建築協会)
- 公共施設などで使う材料が、国の仕様に合っているかをチェックする制度。
- 製品の性能だけでなく、会社の実績やアフターサービス体制も審査されます。
まとめ
OAフロアは「置敷タイプ」と「支柱タイプ」の2種類に大別され、それぞれに特徴と適した使い方があります。目的や予算、設置環境に応じて最適なタイプを選びましょう。
カテゴリー:内装工事
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